高校授業料無償化「間接給付に」


 どのような方法で事業を実施し、それが本来の目的をどの程度達成するのか。
 

 高校の授業料無償化について、保護者に授業料相当額を直接渡すのではなく、学校などが受け取る間接給付にする方針が示されました。政策の主たる狙いとは、授業料無償化です。授業料相当額を直接支給したものの、他の目的に使用され授業料を納めない、というのはやはり給付の趣旨にそぐわないかもしれません。

 間接給付の難点といえば、毎月定期的に現金が徴収されていたものが、支給時期が現段階ではわからないため、資金計画がどうなるのかという不安と、金融機関からの借入金を行わなくてはならなった場合の予算措置ではないでしょうか。来年度予算が3月までに成立し
4月より予算執行が可能な場合は問題がありませんが、予算成立が4月にずれこみ4月分の授業料相当額の補助金が各学校に振り込まれなかった場合には、現場が混乱することも予想されますし、利息分の補填を誰が行うか、ということもあります。