庁舎内LAN整備に関する反省事項

 はてなダイアリーの日記を思いっきり放置していた。
 放置の原因はいろいろあるが、他場所での日記を多く書いているため、この日記のみのネタが少ない、ということでご容赦を。


 さて、常々閲覧させていただいているalittlethingさんの日記に、興味深い記事があった。

職員の使用するPCを庁内に配布していると思いますが、当方では未だに一人1台を達成することはできていない状況です。来年度の予算要求で強力にアピールを行っている最中ですが、やはり来年度で達成することも困難な状況になっております。

いっそ「じゃあ財政から1台引き上げるから」なんて逆切れしてみたくなりますが、まぁそんなことが実際にできるはずもないものなのです。

 これは多くの電算担当者が抱える悩みであります。

 ワタシの場合、市町村合併の際に、Aは職員への配置率100%、Bは80%という状態で合併を迎えました。
 その際に、なんとか職員へのpc配置率を100%にできないか、という照会が下されました。


 市町村合併時には、合併にあわせて退職される方がいました。これで配布対象の人数が少し減ります。
 また、窓口で住民票を発行する職員は住民票を発行するためのPCは必要ですが、伝票を切ったり、事務文書を作成するために、事務用pcを必要としない業務の職員もいるため、PC支給率算定からこれらの職員を除くことの許可を貰いました。


 それでもまだ若干数が足りません。
 電算システム開発用PCがあり、合併が終わってしばらくすると、開発用としての役目を終え、一般事務用に転用可能なものがありました。
 ただし、スペック的にはかなり高性能のものであり、通常の事務処理に加えてデータベース構築に必要な機能等も実装していたことから、恒常的に関連する業務を担当する者に優先的に配布しました。
 これについては、高性能機種ということで、部署内の力関係を発揮して、自分の机に配置させて高性能機種が机に置かれたと自己満足に浸る方もおりました。

 それでもまだ若干数が足りません。

 ちょうどそのとき、リース切れになるPCがありました。契約条項を見ると、リース期間切れ後はリース先(自治体側)が処分を行うという契約になっておりました。

 その時点でもかなり古い機種でしたが、使用することで配置率が100%になるという理由で泣く泣く再利用することになりました。
 高性能機種でしたら奪い合いになりますが、老朽化機種なんざ、誰も欲しがりません。


 ただし、
「老朽化機種については、次回の更新時に優先的に更新する」
 という条件がついた場合は、どうでしょうか。

 この条件で、財政・人事・法規に集中的に老朽化機種を割り当てました。
 このときには、次回以降の補正予算で老朽化PCの買い替えを計上するよう、topからの指示もあり、要求がとおる見込みでした。


 その翌年度は、PCの入れ替えの予算が措置されませんでした。


 また、庁舎内の各部署に配属された機種の平均使用年数を比較すると、かなりのバラつきが見られました。


 そこで、PC配置の再見直しを提言しました。

PC配置の見直しの原則として、
・お客様と直接接する機会の多い部署は、PCが動かないという理由でお客様を待たせることはできないので、なるべく最新機種を配置する
・土木・農林等、特殊な作業を行う部署についても、高性能機種が必要な部署は考慮する。


 そうなると、必然的に庁舎内文書しか作らない部署は、新しいPCが他部署に配置され、老朽化した他部署のPCが配属されることになりました。


 庁舎内において、かなりの指示を受けましたが、PC再配置の翌年度予算要求が承認された直後、ワタシは電算部門から他部署へ異動になりました。