good jobなウェッジ・インフィニティ


 官僚たたきはもうやめよう 公務員改革が国を滅ぼす WEDGE Infinity(ウェッジ)

 ウェッジ・インフィニティの記事の紹介です。
 約半年前の記事ですが、なかなか先ヨミされていてgood jobな記事です。


> 官僚任せの政治家が政策立案や政策遂行能力を欠いたまま、政治の権限だけ増やしても、ロクなことにならないでしょう。いま必要なのは、政治と官僚の役割分担を示すことであり、官僚の改革よりも政治自身の改革を進めることのはずです。
 2001年から始まった副大臣政務官制度に対してその反省点をポストではなく政策立案能力の向上があったかどうかと今後への提言されているところに注目しました。
 公務員の改革のために導入された政治主導の仕組みを、動かす側の問題点を指摘した記事としては数少ない指摘だと思います。




 さらに、
> まず、やるべきは閣議の改革です。「形骸化した閣議ではなく、英国のように総理大臣が内閣委員会の設置やメンバーを決めることでき、そこでの決定が閣議決定となるような仕組みを導入して政治的な意思決定を強化し、機動力を高める必要がある」(前出の野中教授)。そして、「官僚に代わって政治家自らが利害関係者との調整を行う」(政策シンクタンク構想日本加藤秀樹代表)ように追い込んでいく必要があるでしょう。
 というあたり、国家戦略局の創設に関わる提言を取り上げております。

 その上で、
> 組織内のトップを経験のない政治任用者が占めると、職員の士気も下がり、専門的パフォーマンスが低下する恐れもあるのです。
> 米国のウォール街軍需産業の例を引くまでもなく、特定業界の専門家がロビーイングまがいに行政を牛耳ることの怖さは考えておくべきではないでしょうか。
 といった、政治主導の「行政」に対する警鐘を鳴らしています。


 国家戦略局については今後注意深く見守ることとなりますが、この記事の指摘のようなことが起きないこと、成果主義的な組織であることから、「従わない」人たちの批判だけでなくい、「従えることができない」人たちについても見守る必要があると思います。